「結婚したら自分を殺して夫に仕えなくちゃいけない」なんてことを言っているわけではない。そんなことを言ったら、私は自分で自分の首を絞めてしまうことになる。私は滅私奉公にはほど遠い暮らしを送っているのだから…。自分では一生懸命夫の生活に合わせようと努力はしているつもりだが、夫のほうでは「全然努力が足りない」と不満に思っていることもあるだろう。私が言いたいのは、結婚には、柔軟な対応が必要だということだ。ときとして納得できないと思うことがあっても、そこは目をつぶって、相手に合わせる、または合わせようとする人でないと、うまくいかない。それから、もう1つ、物事をきっちりと計算して行動するのが好きな人は、結婚には不向きだ。結婚生活では、無理に無理を重ねて収支を合わせようとしても、つじつまが合うなんてことはめったにないのだ。損しているのだか、得しているのだか、よくわからない、それが結婚というものだろう。毎日の家事労働にしても、お給料をもらえるわけではない。それどころか、年中無休の無労働的色彩が濃い。「こんなのわりに合わない」と思っても不思議はないのに、ほかのどこかで報われていると思うからこそ、世の主婦たちはそれをこなしているのだろう。結局のところ、寂しがりやで、他人に合わせる能力があり、物事に柔軟な対応ができて、収支を無理に合わせようとしない女。それが私の考える「結婚に向く女」ということになるのだが、いかがなものであろうか。
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