九〇年代のJポップ景気が、テレビにその多くを支えられていた。もちろん、すべてのテレビ出演が金銭や饗応によって決まっているなどとは私は考えない。が、たとえその一部であっても、その影響力が金銭の授受や接待といった不正な取引によって決められていれば、競争の公正さへの信用は破壊されてしまう。それは同時に「より良いうたをつくり、うたい、送り出す」という公正な競争の阻害であり、最終的には消費者(リスナー)の利
建設業界と似た「近代化」... の続きを読む
会う約束をしてテレホンークラブを出た途端、僕の心はばらばらになってしまいそうだった。なんだかあの小さな箱のなかで聞いたことは夢のなかの出来事のようで、もうその夢も終わったのだろう。たぶん待ち合わせの場所なんかに行っても誰もいない。小さな箱のなかと外では違う現実があるのだ。でも本当の自分って何だ?本当の自分で会いに行くってどういうことだ?本当の自分の存在を自分のなかに探す冒険。普段の僕は何の変哲もな
外では違う現実がある... の続きを読む
塩酸パパベリンという薬が古くから狭心症に用いられていましたが、先年、厚生省が効果が期待できないとして狭心症を「適応」(効果があるとして表示することを許された病名)からはずそうとしたところ、医者の団体が「長年、狭心症に用いて効果があると信じられているものを禁止されたら、医者が「上がったり」になる。それに、この薬は平滑筋(血管や内臓の筋肉)の旱縮をゆるめる作用があることは薬理学の教科書に明記されている
日米の差... の続きを読む
私は輪廻を信じない。しかし、輪廻を信じている長男を非難したりはしない。親鸞は他宗を攻撃することを厳しく戒めている。私はそういう宗教が好きだ。自分たちの教えだけが正しいのだと言い張る宗教は嫌いだ。それにしても、無神論、無宗教の医者がほとんどの日本で、真の終末期医療は実現可能なのだろうか。末期の患者を扱う医者は、最低限、自分が死んだらどこへ行くのだろう、といった程度の死生観は持っていなければならない。
無神論、無宗教の医者に真の終末期医療は実現可能なの... の続きを読む
1音1拍というのは、どんな感じでしょう。「古池や……」の句をこれでやるには、頭の中に琵琶の音など響かせて、「ふーるーいいーけーやー」とやるといいでしょう。「や」は喉を絞った「いやー」で始めて次第にせりあがり、最後に鼓をポンと打つ。これがニッポンの伝統的な見せる芸の響きです。同位の者たちが集って唄うのとちがって、上層階級の芸能は、おそらく国と文化を問わず、演じる人と鑑賞する人とが分かれ、鑑賞する人は
演じる人と鑑賞する人とが分かれる芸術... の続きを読む
まずは、私自身のカラダのサイズの話から始めます。身長は百五十八センチ、体重は現在四十九キロから五十一キロの間を動いています。見た目、体調の両面で、私にはこのくらいがちょうどいいように思えます。やせっぽちだったころは四十三キロで、この食事に切り換える四年前までは最高五十八キロを記録しました。それでも、自分ではとくに問題にするほどの肥満とは思っていませんでした。着やせするタイプだったからかもしれません
酒とお肉とパーティに明け暮れた日々いつも、三キロや... の続きを読む
貧血というと必ずといってよいほど冷え症ということばが並びます。この冷え症は貧血人口よりももっと多く、日本女性の五人のうち四人がそうだといわれています。冷え症というのは、一種の血行障害で、血液の薄いこととは無関係。この病気とは呼びにくい病気は、ふつう「下半身の冷え」のことをいっています。では、どうして女性に冷え症が多いのでしょう。それは、性器の構造が男性と比べてずっと複雑なうえ、その性器が外界に近い
黒酢を飲むことによって代謝を活発に... の続きを読む
私が現在住んでいるマンションは大阪市が全国に先駆けて一九七五年に設置した空気輸送システムの対象地区で、ダストシュートのハッチを開いてごみを投入すると、地下のロータリードラムにいったん溜まり、それが一日数回、空気輸送パイプで吸引されて焼却工場まで運ばれるようになっています。電気掃除機の巨大な化け物のような装置が地域に固定して設置されていて、一つのポンプステーションから半径二キロメートルまでのごみを無
リサイクル社会に空気輸送システムは好ましい設備なの... の続きを読む