終了間際に期待せよ!

2011.11.28

出品したその日の夜、S子さんはオークションサイトにアクセスし、状況を確認してみた。偶然にも自分の出品した釣り竿と同じ釣り竿を出品している人がいた。S子さんにとってはライバルである。が、ライバルの釣り竿は中古だった。ライバルのほうにはまだビッドが入っていない。S子さんが出品した釣り竿には、嬉しいことに開始価格ですぐにビッドが入っていた。やはり「未使用」というのが効いたのだろう。価格もよかったに違いない。欲をかいてもう少し高い値段を付けていたら、ビッドが入らなかったかもしれないからだ。時間がたつにつれて、アクセス数が増えていった。しかし様子を窺っているのか誰も追いかけてこない。ビッドが入らないのだ。このまま開始価格で終了し、落札されてしまう可能性もあった。S子さんは思った。「これまでの経験から見て、終了時間10分前できっと動くはずだ。いくらで落札されるか楽しみ」S子さんは時間を見計らっては状況のチェックを続けた。いつの間にかアクセス数は170になっていた。そのうちの9人はウォッチリストに入れていた。これは期待がもてる。そのなかの何人かが最後の10分間で競ってくれるだろう。友人が中古カメラをオークションで売ったとき、最終結果はアクセス数292、ウォッチリストに入れた人は24人だったと言っていたことを思い出した。そのときは最終10分間でかなりのデッドヒートがあり、開始価格から2万円くらい上乗せした金額で落札されたという。最終的に1万数千円くらいで落札されれば御の字だ。S子さんの期待は高まった。