ブランド情報誌が取り上げる店は、原則として実店舗を持つことが条件になっている。通販専門の店は掲載不可だ。しかし、最近はブランド情報誌に登場する店のほとんどが実店舗以外にインターネットでの通信販売を開始し、もう一つのチャネルとして育成している。そう、ブランド品とはネットとの相性が抜群に良い商材なのである。先に紹介したさのやも六年前からネット販売を開始した。ホームページのアクセス数は年々伸びて、すでに月間一四〇万ページビューを突破し、携帯電話からの注文も可能になった。菊池社長によれば、二年ほど前から、ネットとブランド品との相性の良さを痛感するようになったという。「ブランド品は型番が決まっているし、ブランド名によって品質が保証されているので、こちらとしても売りやすい。商圏がないのもメリットです。お客さんは実物を見ないでもね。個人間の取引だと、商品の状態に対する評価に問題がある場合もありますが、質屋さんのいう『美品』は本当に美品です。プロの目で見ているからでしょう。だからお客さんも信用する。しかし、質屋には足を運びにくいという方もまだ多い。楽天プリマの質屋フェアは、そうした人が質屋を利用するきっかけになったのでしょう」楽天プリマでは、イベントの質屋フェアとは別に、常時、ブランドを別立てで特集している。ただし、別立てになるのはヴィトン、ダッチ、エルメス、シャネルの四つのブランドのみ。ブランド情報誌同様、特別扱いされるのはスーパーブランドだけだ。四つのスーパトフラソドの中でも売れるのはやはりヴィトンである。とにかくその人気はずば抜けていて、ヴィトン単体の取引額は全体の六割に当たる。その半分が、LとVの文字が入ったモノグラムラインだ。「なぜこんなに売れるのかはもうわかりません。理屈じゃない。プラグやダッチが下降気味なのに対して、ヴィトンの人気は変わらない。人気がいつまで持つか?あと数年は続くんじゃないですか」ヴィトンの突出した人気のわけは、ブランド品の強化に余念がない小滓をしても解明は難しいようだ。また、ブランドの中古品に対する消費者の意識について、小滓はこう見ている。「中古品への抵抗は明らかに薄れていますね。お客さんは新品を買うときから、下取りに出すことを前提にしている。つまり車とI緒なんです。箱やレシートをきれいに保管しておけば、高く売れるということをよく知っている。同じブランド品であっても、新宿の伊勢丹の中の店で買ったブランド品はなぜか高く売れるということもよく知っている。こうした中古品が出回ることで、ブランド品を持ちたくても持てない人が買えるようになってきたと思います」二次流通マーケットは、欲しくてもブランド品に手が出なかった人をブランド品の所有者にした。中古品がブランドへの第一歩だったという人も多いようだ。二次流通マーケットはブランドブームを背景に成長したが、現在はブランドブームの盛り上がりに手を貸している。